ココロザシ

ソーシャルビジネス、中小企業の動向、その他私事キロクします。

思考は現実化するのか。

バングラデシュでの社会開発事業を推進する民間企業でのインターンを終えてはや一年。資金がつきて、日本に志半ばで帰国し、泣く泣く再就職することになったのが2014年の2月。そこから1年経たずして、なんと不動産会社で、タイ・バングラデシュのスタッフを1名ずつ雇用し、同国へ新規事業開発や市場調査のために
出張、不動産(純然たる営利事業ではあるが)に関するビジネスをすることができるようになった。

これまでビジネスらしいビジネスをしてこなかった私にとって、今いる環境は非常に多くのことを経験させてくれる。

バングラデシュでやってきたことといえば、日本の活用しうるリソースを用い、バ国の社会・経済発展を推進する革新的なモデルや技術を有した事業を開発し、両国の関係を深める。。。

こう書くと聞こえはいいが、ゼロからこのようなモデルを築くまでに、あらゆる先行モデルの研究が必要であることに気づく。ただビジネスをするだけでも、非常に細かい事務作業や工数がかかり、しかも永続的に
発展し続けなければいけないのに、こに社会開発という目標が加わってくると、これはもう本当に絶妙なバランスで事業を組み立てなければならない大変さがある。これが「ソーシャル・ビジネス」なんだと     。

しかもこういう事業をやろうといういわゆる「社会起業家」の経営・ファイナンスをサポートしようというのだから、あらゆる知識や経験、現場をまわり課題を探る胆力と洞察力、「まわる」仕組みで解決策を模索できる発想力が必要だ。

しかし、残念ながら、この6ヶ月のインターンで上記の能力が自分には備わっていないことに気づいた。これが最大の学びであったように思う。

そして、まずそんなに途上国の人々を何とかしたいと考えるのであれば、まずビジネスを創るちから、事業がまわる仕組みをつくり、発展させるちからをもって、彼らを安定的に雇用し続けることが重要であると考えた。

そこで冒頭に戻るが、たとえ不動産業で、そして数人のスタッフであっても、彼らを雇い、いろんな「働きかた」を学びながら、新規事業をあれこれと議論しながらつくり、アジア各国に赴くことができるというのは、この上ない喜びである。こんな自分でも、現場を見に行く機会に恵まれたからである。それも会社のお金で笑

社会を変える事業を創るために、何かをつかみとってこようと思う。今後、出張の機会があれば、不動産業という、ソーシャルとは違った視点でアジアの国々を見て、記録に残せていけたら、今後何らかの糧になるだろう。

 

思えば、100%自分が思った方向に進んでいるわけではないけれど、本当に少しずつ、軸に沿った生き方ができているのではないかと思う。これは考えようによっては、「思考は現実化する」というプロセスの中にあるのではないかと思えるのである。

もうすぐ2014年も終わる。2015年は、今の事業をこなしつつも、本来の「ココロザシ」を体現するための「始動」の年にしていきたい。