ココロザシ

ソーシャルビジネス、中小企業の動向、その他私事キロクします。

ケチャップで20億円の案件受注?

先日、前の職場の先輩との宴席で、印象深いお話を聞いたので、ここでシェアさせていただければと思います。
 
話は先輩Aさんという方で、よく名の知れた飲食グループの店長~商品開発部を経て、現在は急成長中の会社で総務部長をしています。
 
その方は野球が大好きで、先輩後輩の関係を非常に大事にされています。
 
大学時代は野球部員で、英語ができることから、国際試合に参加することになったそうです。その時同じチームにいたのが後輩Bさんで、二人は顔見知りとなりましたが、その後20年間会うことはなかったそうです。
 
しかし、先輩Aさんがつい先日、海外出張の帰りで羽田空港に着いて税関を通ろうとしていたところ、「あれ?先輩じゃないっすか?」と後ろから声をかけられたそうです。後輩Bさんでした。
 
20年ぶりに再開したA先輩とB後輩で、二人は昔の話をしながら空港内の軽食店でホットドッグとビールを購入したそうです。
 
聞くと、後輩Bは大手総合商社に勤めているそうで、世界を駆けまわっているそうです。すごいなぁと話しながら、おもむろに先輩Aはホットドッグを注文しました。すると、
 
後輩B「先輩、ジョーダンっすよね!?」
先輩A「ん?何が?」
B「ホットドッグっすよ」
A「何で?
B「覚えてないんすか??」
A「え、いや、全然…」
 
何のことか全くわからない先輩Aさんを見て、後輩Bは話しました。
 
B「先輩、大学時代の国際試合の時、ホットドッグ買ってこいって僕に頼んだじゃないですか」
A「そうだったっけ??」
B「その時、僕がホットドッグにケチャップをかけて先輩のところに持って行ったんスけど、先輩にめちゃくちゃ怒られたんすよ」
A「そ、そんなこと言ったっけ??(汗)」
B「ケチャップははじめに透明な汁(水分)が出るから、先輩に出すときはティッシュに透明な水分を出してから出せ!と」
A「あ、あぁ、そんなことも言ったっけ」
B「あの時は、何だよ、細かいなぁなんて思ってたんすけど、今日先輩に会って、しかもホットドッグを食べるなんてびっくりですよ!だって、、」
A「だって?」
B「実は今日まで出張で海外にいって、接待ゴルフしてたんですが、ちょうど休憩中にホットドッグを食べる機会があったんです。僕は陣営の中で一番下っ端でしたから、率先してホットドッグにケチャップをかけようとしたんですが、ふと昔先輩に言われたことを思い出して、ケチャップをはじめティッシュに出して、その後ホットドッグにかけて先方の社長にお渡ししたんです。当然、なんでそんなことするの?と言われるわけです。それで、『相手に失礼がないように、透明な汁を先に出してからお渡しするためです』と伝えたところ、そこから気に入られ20億円の案件を受注したんです!」
A「・・・まじ??」
B「マジっす!15年前に先輩に言われたことを思い出して実践して、20億円の案件受注した帰りに15年ぶりに先輩と会って、ホットドッグ食べるんですから、そりゃジョーダンかと思うわけですよ」
A「お、おぉ、、、」
 
このエピソードにはさすがの先輩Aも驚きを隠せないようでした。二人は短い再開の時間を惜しみながら過ごし、またそれぞれの帰途に着いたそうです。
 
こんなこともあるんだなとしみじみ思うわけです。
 
そして、このエピソードから言えることは、
 
「今の一瞬一瞬が明るい未来につながっているんだという意識をもつこと」なんじゃないかなと思います。
 
 
普段の行動を計画して、意識してやるのと、計画せず無意識にやるのと、時間が経てば経つほど
人生の質に大きな差をもたらします。また、能動的に動くこと以外、つまり外部からやってくる現象に対しても、全て何らかの形で将来につながっているから、その時間を活かすようにしよう。と考えることで、後々振り返ってみるとなんでもなかったコトが、今の大きな変化を作り出している、なんてことに繋がるんじゃなかいなって思います。
 
あとは素直さ。起きたこと、指摘されたこと、教えられたことを吸収し、未来に活かすことは大事だけれど、素直に、謙虚に外部からの刺激を受け入れるココロを持たないと、普段の行動において意識を持つ習慣づけることはできません。
 
これって期間が長ければ長いほど、指数関数的に成長していくんだと思います。
 
そんな、いい話を聞いた夜でした★
 
-美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るのかい?そう思った時点で負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ-
 
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