目標達成のための4サイクル
中小企業支援の仕事に就いて、早3ヶ月。
東京で中小企業向けに、財務分析と経営計画立案をサポートすることがメインのお仕事ですが、ゼロから始めていることもあり、まずはお客様を増やさなければなりません。
そのため、いわゆる「営業」「マーケティング」的な要素がかなり関係し、これまで自分が経験していないことが多い分、四苦八苦しています。
その中で、営業の先生にコーチをしていただき、気づいた点、おそらく全ての人に頭に入れておいていただいて損はないであろう「目標達成を早めるコツ」をシェアします。
仕事においてだけではなく、自分の人生を素晴らしいものにするために、成功している人が実践している方法です。僕も実践中なので、成果がでたら報告します。
1.ゴールを設定する
本来は、一人の時間をとって、「人生の目的」を考えたうえで設定する、「目標・願望」を決めることが第一です。目標なくして成功なし、です。自分はこうありたいから、◯◯を達成する、ということです、
10年〜20年後に実現したいこと、5年後に実現したいこと、1年後に実現したいことそれぞれ紙に書き出します。
できる上司や、自己啓発本の類では必ず書いていますね。だれでも時間を取ればできるはずなのに、みんな成功している人はやっているのに、これをやらないなんてもったいないと思えるようになりました。
ほしいものや、なっていたい姿、経験したいことなどを書いて、常に身近においておくのが良いでしょう。通常は手帳でしょうか。
2.設定したゴールに関連する行動を書き出す
まずは設定したゴールを毎日見るなど、潜在意識に強く刷り込ませることが大事です。これにより、普段仕事中や街を歩いている時など、関連する情報が目に入るようになったり、他者とのコミュニケーションの中で会話に出すようになります。
その上で、ゴールに関連する行動をとにかく思いつく限りリスト化します。
例えば、「1年後に中小企業診断士を取得する」というゴールを設定した場合、2の関連する行動リストは以下のようになります。
- 試験日を確認する
- 合格基準を確認する
- 受験費用を確認する
- 試験日までの日数をカウントする
- 合格基準を満たすための勉強方法を確認する
- 勉強に必要なツールを用意する
- 勉強に必要な時間を稼働可能な日数で割り、1日あたり押さえるべきテキストのページ数や解くべき問題数、それに必要な時間数を算出する
- 1日のスケジュールに勉強時間を確保する
- 予定された時間に勉強する
といった具合です。
3.コアタイムをつくる
コアタイムとは、1日のうち、設定したゴールに関連する行動をとる時間のことです。
3年後に100万円貯める!というゴールを設定した場合に、ご自身の収支を見える化し、1ヶ月いくら貯めれば達成できるかわかります。
ただし、実際に実行する場合は、様々な特別な出来事がありますので、支出が収入を上回り、貯められないことが多々あります。
これをなんとかするのが、先に貯蓄分を、絶対下ろせないところに預けてしまうことです。これでのこった分を生活費にまわします。こんなんじゃ生活できないよ〜、という場合は、ゴールがキツすぎるか、ご自身で本当に100万円貯めるという決意・覚悟がない状況です。どんなことでも、決めるのは自分なので、決めたことには責任を持つということが肝要です。
コアタイムに話を戻しますが、時間に関しても、まず目標に関連する行動をとる時間(=コアタイム)を、予め確保することが重要です。1日にやることはたくさんあるでしょうが、1時間だけは絶対に中小企業診断士の勉強に使う!!と決めるのです。
この意味では、あれもこれもとゴールを設定しすぎると、必要な時間を確保できず、挫折してしまいますので、常に2,3個のゴールを持っていると良いのではないでしょうか。
経営においてもそうですが、一日の中で私たちが行動することは、重要度×緊急度で4つのカテゴリに分類されます。
1.重要度が高く、緊急度が高い
2,重要度が高く、緊急度が低い
3.重要度が低く、緊急度が高い
4.重要度が低く、緊急度が低い
1については誰しも行動することなのですが、翻弄される人生を送る人は、3と4に時間を使いすぎな傾向があります。例えば、アポなしできた人に対応する(3)や、テレビをダラダラ見る(4)などです。
成功の道を行く人は、とにかくコアタイムにおいて、2の時間を優先的に割ける人です。人生のビジョンを考えたり、集客の仕組みを考えたり、セミナー参加やビジネス書を呼んだり、他者の願望実現を手伝ったり…
1日の行動の中で、2の事項(ゴールに関連すること)に時間を割けるようにしっかり確保しましょう。
4.記録・チェック・行動改善
ここまできたら、あとはプランにしたがって行動するのみ!行動すれば結果がでます。良くても悪くても、結果を記録し、1週間あるいは1月に一度、記録をチェックしましょう。予定より遅れていたり、違った方向がわかるようになります。これで、行動を改める機会を得られます。僕はここが成長のポイントだと思っています。
理想と現実のギャップが明確になり、改善行動をとれるかどうかが、ゴール達成の近道になります。
あれ、この流れ、何かに似てませんか?
そう、PDCAサイクルです。企業経営をする上で、継続的に世の中に価値をもたらすために必要な行動の流れです。
トヨタも、アップルも、フェイスブックも、初めは零細組織に過ぎなかったはずですが、これを何度も何度も繰り返し、雪だるまのように大きくなってきたのです。
今回は自省の意味も込めてこの流れを文字に起こしましたが、実際に行動してみて、日々自分が、昨日の自分より精神的にも、能力的にも良くなっている、と実感しています。
この地道な積み重ねが成功への近道ということが、やっと実感できるようになりました。
次回は、行動チェックをする上で便利なツールと利用方法を記録します。